そもそも「職務経歴書」とは?
ARTICLE職務経歴書は転職する時に欠かせない書類ですが、どのような書類なのかを事前に理解しておくとスムーズに作成できます。
職務経歴書について
職務経歴書について一言で説明すると、「これまでの経験や培ってきたスキルをまとめた書類」です。看護師の転職において、経験やスキルは最も重要な要素の1つです。履歴書と内容やフォーマットが異なり、応募者のプロフィールではなく、仕事に関する経験に特化した内容になっています。そのため、職務経歴書を提出することで採用担当者に今後発揮できる能力をアピールできます。
履歴書と違う点は?
応募する際の書類といえば履歴書を真っ先に思い浮かべる人も多いでしょう。「履歴書があればわざわざ職務経歴書を書く必要はない」と考える人もいるかもしれませんが、履歴書と職務経歴書は役割も目的も異なります。そのため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
履歴書は応募者のプロフィールを採用担当者が把握するための書類で、住所や連絡先などの個人情報のほか、学歴や職歴などが簡単に書かれています。一方、職務経歴書はこれまでの経験と培ってきたスキルをより詳しく紹介するためのものです。職務経歴書は履歴書のようにフォーマットが決まっていません。職務経歴書のほうが看護師としてこれまで従事してきた仕事の内容や身につけたスキルをより詳しく伝えることができるため、自分の魅力をアピールしやすくなります。
基本的に、転職活動では履歴書と職務経歴書は両方必要です。ただし、応募先の募集要項に「履歴書のみ提出」と記載されている場合は、履歴書のみでも問題ありません。指示がない場合、または不明な場合は、採用担当者に職務経歴書の提出が必要かどうか確認してください。
職務経歴書は市販のものでも十分です。A4サイズ(A3を2つ折りにしたもの)とB5サイズ(B4を2つ折りにしたもの)の2種類が一般的ですが、B5サイズはスペースが小さいため、場合によっては読みにくくなる可能性があります。特に指定がなければ、採用担当者が読みやすいA4サイズで1~2枚以内を目安に作成しましょう。
「職務」という言葉を正しく理解しよう
「職務」とは、企業や組織の中で従業員が負う責任のことです。「業務」と混合している人もいますが、職務は従業員個人が企業や組織の中で行わなければならない「実際の業務」のことを指します。また、「職務内容」という言葉もありますが、これは、「職務」の「内容」を意味する言葉なので、いわば「担当している業務の内容」のことです。看護師であれば診療の補助やバイタルチェックなど、患者さんのためにどのように貢献してきたかが「職務内容」となります。